このページでは健康に役立つ情報を提供させていただきたいと考えております。少しずつではありますが内容を追加していきますのでぜひご覧になってください。
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- 続、糖質制限のこと。楽しくお酒を飲む方法
- 高血圧 といわれたら?
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- 漢方のこと
- 禁煙外来 のこと
- アンチエイジング (抗加齢)
- 肺炎球菌ワクチンって、1回受けたらもういいの?
- 女性ホルモン補充療法(HRT)のこと、女性なら知っていてほしいのです。
- 女性ホルモン補充療法って、どんな薬を使うのでしょう?
女性ホルモン補充療法って、どんな薬を使うのでしょう?
◎ 更年期の女性ホルモン補充療法は、ごく少量のエストロゲンホルモンと、プロゲステロンを併用して使用します。
「ごく少量の・」とは、20~40歳くらいの女性が使用する低容量ピルの約20%程度の濃度にすぎません。これは、45歳の女性のホルモンレベルに相当するもので、非常に少ない量です。こんな少ない量を補充するだけでも、数日で効果がでることもあるのですから、いかにホルモンが枯渇しているかということになりますよね。
◎ 当院では、このエストロゲン製剤を貼り薬で処方しています。貼り薬なら、肝臓を通らず、肝機能障害心配をしなくてもよいし、コレステロールや中性脂肪の改善が期待できるので、飲み薬のデメリット部分を払拭することができると考えています。
また、子宮内膜増殖を防ぐ意味で、プロゲステロンを併用しますが、これも、ライフスタイルにあわせて処方をかえています。
*子宮摘出をされている方は、エストロゲンの貼り薬だけでよいということになります。
◎乳がんのリスクについては、貼り薬によるHRT療法を3年間行った方たちに明らかな乳がん発生率上昇はみられていません。5年以上経口エストロゲンとプロゲステロンの併用療法でわずかな上昇がみられるという報告もありますが、HRT施行中は、定期的な乳がん検診・子宮がん検診を行いますので、死亡率には影響しないと報告されています。
◎女性ホルモン補充療法ができるかどうか、リスクチェックをいたします。
乳がんの既往や家族歴、コントロール不良の糖尿病や脂質代謝異常症、冠動脈疾患、静脈血栓の危険性、喫煙など、リスクがある場合は治療をお勧めしない場合があります。また、大きな子宮筋腫や過多月経の既往があった方は、婦人科にご相談いただくようにしています。
◎女性ホルモン補充療法は、問診や血液検査の他、年に一回は乳腺、婦人科検査が必要になります。
◎ 女性ホルモン補充療法(HRT)は、閉経後早期にはじめたほうが、その恩恵に預かれることがわかっています。どうしようかな・・と思われたら、お気軽にご相談ください。